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脂肪を落としたいと考えたとき、まず浮かぶのは「運動」ですが、実際には食事のコントロールこそが鍵です。
トレーニングで消費できるカロリーは限られていますが、食事での調整は日常的に大きな影響を与えます。
脂肪を減らしつつ筋肉を守るには、体重1kgあたり1.6〜2.0gのタンパク質が目安。
鶏胸肉、魚、卵、大豆食品、プロテインパウダーなどをバランスよく取り入れることが重要です。
👉 筋肉が減ると基礎代謝が落ちて脂肪燃焼効率も悪くなるので、タンパク質は最優先すべき栄養素です。
糖質を完全に抜く必要はありません。
むしろ、活動量に合わせて摂取した方が代謝が落ちにくいです。
朝・トレーニング前後 → 白米やオートミールなど消化の良い炭水化物
夜や活動量が少ない日 → 玄米、さつまいも、野菜など低GIの炭水化物
👉 「使うときに補給する」というイメージを持ちましょう。
脂肪燃焼の妨げになるのは「揚げ物や加工食品に含まれるトランス脂肪酸」。
逆に、オメガ3脂肪酸(青魚・亜麻仁油・チアシード)やオリーブオイルは代謝を助け、ホルモンバランスも整えます。
👉 ダイエット中も脂質はゼロにせず、1日の総カロリーの20〜30%を目安に取り入れましょう。
食物繊維は血糖値の急上昇を抑え、腸内環境を整えます。
特に**水溶性食物繊維(わかめ・大麦・りんごなど)は脂質の吸収を抑える効果も。
👉 毎食に「手のひらサイズの野菜」を意識するとバランスが取りやすいです。
水分不足は代謝を下げ、脂肪燃焼に必要な酵素の働きも鈍らせます。
目安は体重×30〜40ml。緑茶やブラックコーヒーはカフェイン効果で脂肪燃焼を助けますが、飲みすぎには注意。
空腹が長すぎると筋肉が分解されやすくなり、逆効果。
3〜4時間ごとに小分けで栄養を入れることで、血糖値の安定と脂肪燃焼の持続が狙えます。
トレーニング前:バナナやおにぎりなどで軽く糖質を補給
トレーニング後:30分以内にプロテイン+炭水化物を摂ると回復と筋肉合成がスムーズ
👉 この「ゴールデンタイム」を逃さないことで、体は脂肪をためにくくなります。
脂肪燃焼を効率よく進めるには、ただ「食べない」のではなく、筋肉を守りながら代謝を高める食事が必要です。
ポイントは以下の通りです↓
〇タンパク質は十分に
〇炭水化物は質とタイミングで調整
〇良質な脂質を取り入れる
〇野菜・水分を欠かさない
〇トレーニング前後の栄養戦略
ダイエットは「我慢」ではなく「戦略」で十分に戦えます。
正しい食事を味方につければ、脂肪は効率よく燃えていきますので、是非皆さんもやってみて下さい💪
今日はミネラルについてお話します。
ミネラルとは、次の3つの形で生体内に存在し、その役割を果たします。
①難溶性の無機塩として骨や歯の構成成分となる。
②イオンとして生体反応の調節をする。
③有機化合物と結合し重要な物質の構成成分となる。
ミネラルの働きを一つずつ紹介します。
・カルシウム(Ca)
生体内に最も多量に存在し、99%が骨や歯に、約1%が細胞内に、約0.1%が血液中に存在している。
骨や歯を形成したり、筋肉の収縮、神経興奮の伝導などの働きがある。
・リン(P)
カルシウムに次いで多いミネラルであり、生体内の全ての組織と細胞に存在し、体重の約1%を占める。
約80%が骨や歯に含まれ、硬組織や細胞膜の構成成分で、高エネルギーリン酸化合物、ビタミンからの補酵素の構成元素としてなど広く関与している。
・マグネシウム(Mg)
生体内で60~65%は骨中に、27%は筋肉中に含まれ、全ての細胞内にマグネシウムイオンが存在する。
酸素の活性化や体温調節、神経の興奮や筋肉の収縮、副甲状腺ホルモンの分泌、脂質代謝の改善など多くの働きがある。
・カリウム(K)
細胞内に98%、細胞外に2%存在し、細胞内に最も多い陽イオン。
細胞内の浸透圧・PH調整、膜輸送、筋肉の収縮、酵素の活性化などの働きがある。
・ナトリウム(Na)
細胞外液に50%、骨中に40%、細胞内液に10%存在する陽イオンで、大部分が塩化ナトリウムとして摂取される。
浸透圧、細胞間液量やPHの調整、細胞内外の電位差の維持、グルコースやアミノ酸の吸収における能動輸送、筋肉収縮促進などの働きがある。
・塩素(Cl)
約70%が細胞外液に、30%が細胞内液に塩素イオンとして存在し、細胞外液の約60%を占める。
胃酸の構成成分で浸透圧、細胞間液量やPHの調整などの働きがある。
・鉄(Fe)
成人体内に3~4%存在し、ヘモグロビン鉄、ミオグロビン鉄、貯蔵鉄、酵素鉄、血清鉄の5つに分類され、この5つの働きの後、体の一部になったり排出されるほか、リサイクルされ再び利用される。
・銅(Cu)
生体内に約80~100mg含まれ、骨、筋肉、肝臓に存在する。
ヘモグロビンの合成に必要であり、チトクローム酸化酵素、チロシナーゼなどの酵素の構成成分。
・亜鉛(Zn)
体内に約2g含まれ、皮膚、血液、筋肉、肝臓など広く分布している。
200以上の酵素の構成成分で、成長、免疫系、味覚などの感覚、皮膚、骨の機能維持に関与するほか、皮膚たんぱく質やコラーゲンの生合成にも不可欠である。
・セレン(Se)
成人体内に約13mg含まれ、脂肪酸の過酸化防止に役立つグルタチオンパーオキシダーゼの構成成分。
・クロム(Cr)
成人体内に約2g含まれ、糖、脂質、たんぱく質の代謝や結合組織の代謝に関与するほか、免疫反応の改善にも不可欠。
特に糖質をグリコーゲンに変えるインスリンの補助因子となる。(インスリン作用の増強)
・ヨウ素(I)
成人体内に約15mg含まれ、70~80%が甲状腺に存在する。
甲状腺ホルモンの構成成分としてエネルギー代謝やたんぱく質合成に関与する。
・コバルト(Co)
成人体内に約2mg含まれ、ビタミンB12の構成成分、赤血球の形成に関与している。
・マンガン(Mg)
成人体内に約15mg含まれ、25%が骨中に、次いで肝臓、脾臓、腎臓に存在する。
アルギナーゼなどの酵素の構成成分であり、酵素反応を活性化させる補助因子としての機能もある。
・硫黄(S)
大部分は含硫アミノ酸としてたんぱく質に含まれる。
硫黄のSH基には生体の解毒や酵素の活性調節機能がある。
・モリブデン(Mo)
肝臓中に多く含まれ、キサンチンオキシダーゼなどの酵素の構成成分。
・フッ素(F)
約95%が歯や骨に含まれる。
歯の石灰化の促進、口内の細菌や、これが生産する酵素活性抑制などに関与。歯のう蝕予防なども担っている。
以上、ミネラルは多いので過剰摂取や欠乏症については次回書きます。